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▼神保町サロン 交流イベント #3 

テーマ「人工知能は人間を拡張させ、人間観に変化を与え始めた」

※​このページはイベントのアーカイブです。実際の講演の一部分をご紹介します。

日時・場所・参加費など
・11月5日(日) 15:00開始 17:00頃中締め その後 懇親会も用意しています。
・高野山真言宗高福院(目黒) 東京都品川区上大崎2-13-36
JR山手線「目黒駅」東口から徒歩2分。 https://goo.gl/SUXKmg
・会費 一万円

AIの進歩は、人間が労働から解放され、活動の時間を増やすきっかけになるとも言われています。またセンサー類で取得したデータは人間の五感で感じ取れる世界を超えて、あらゆる情報を可視化してくれるようになるでしょう。AIによって拡張され、AIによって余剰の時間を手に入れた場合に、人間はどうなっていくのか。そんな大きなテーマに対して、ITジャーナリストである湯川さんと、高野山真言宗高福院(目黒)の副住職である川島さんに示唆を頂きました。

現在、テクノロジーの発達やグローバル化などによって時代の変化、そして人間の心の変化を感じながらも、現状の制度を使ってビジネスを回さなければいけません。しかし、問題解決をするビジネスから、問題を発見するビジネスへニーズが移行しつつあるのではないでしょうか。

目黒のお寺(高野山真言宗高福院)をお借りして、限定20名で開催しました。場所がいいこと、良いエネルギーの人たちがいること、それは問題を発見する、問いを立てる環境としては最高の条件でした。自分のマインド、視点を変えるためのきっかけになったのではないでしょうか。

▼当日の流れ
1、「人工知能を使ったクラウド(ボイス)戦略 人工知能系各社の新たな戦略とは」(湯川鶴章さん)
2、「AIに空(くう)は理解できるのか、瞑想はできるのか。」(川島俊之さん)
3、フリーディスカッション

1、「人工知能を使ったクラウド(ボイス)戦略 人工知能系各社の新たな戦略とは」(湯川鶴章さん)


AI時代を牽引する2つの企業「NVIDIA」と「DeepMind」。NVIDIA社は2012年以来、AI研究者のご用達の企業となった。その影響力はGoogle、Facebook、Microsoft、Baiduなど名だたるIT企業を含む約3400社にも及ぶ。業界はヘルスケアやライフサイエンス、エネルギー、金融サービス、自動車、製造、メディア・娯楽、高等教育、ゲーム、政府などいまはNVIDIAの影響力は留まるところを知らない。

DeepMindは世界最高位のプロ囲碁棋士をやぶった「AlphaGo」で一躍有名になった。DeepMindのアプローチは、AI自らが学習のための行動を決める能動的AIで、その能動的な行動で取得した生データをベースに学んでいく汎用目的のAIを作ることにある。現在の応用領域は「記憶・注意・概念・計画・ナビゲーション」などだが、データの蓄積やプログラムの改良、コスト削減などが進めば、今後はsystem complexityと呼ばれる複雑系の問題として、気候・病気・エネルギー・マクロ経済・物理学などにも応用ができるようになるかもしれません。

湯川さんは、実際にアメリカにわたりAI企業やカンファレンスを独自取材しています。また、湯川さんは孫泰蔵さん、春田真さん、石黒浩さん、橋田浩一さん、松尾豊さん、吉藤健太朗さんなど、話題の研究者たちとも日々ディスカッションしています。現在のAIの潮流に触れるためには最適な方です。

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湯川鶴章(ゆかわ つるあき)
ITジャーナリスト。時事通信社元編集委員で、同社公認ブログ「湯川鶴章のIT潮流」を執筆していた。

2009年で退社後は「TechWave」初代編集長、TheWave湯川塾・塾長を務めた。

ニューズウィーク日本版でもコラムを持つ。

2、「AIに空(くう)は理解できるのか、瞑想はできるのか。」(川島俊之)
AIが意識を持つことはあるのでしょうか。AIが自身で考えだす、動き出すということがあるとすれば、それはいかなる仕組みによるのでしょうか。真言宗では、意識に現れるすべての現象は、大日如来を根源とすると言われています。では意識を持つAIは何によって考え動くことになるのでしょうか。AIの進歩をそういった側面で考えていることをお話ししたいと思います。

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※川島俊之
高野山真言宗高福院副住職。グローバル・ブレイン株式会社(ベンチャーキャピタル)のパートナー等を経て現職。
川島さんは昨年7回にわたって、「共感を哲学する」と題して高福院にて哲学塾を開催していました。

マーケティングや組織形成にも必要な「共感」をかなり深いところまで掘り下げて考察されています。

3、ディスカッション
湯川さんから川島さんに聞きたい事、川島さんから湯川さんに聞きたい事、そして参加者の皆さんからお二人に聞きたい事など、自由にディスカッションする時間を設けました。

主催の神保町サロン石塚からは下記の質問を聞いてみたいなと思っていました。
・AIが意識を持つと言っている研究者の根拠はなにか(湯川さんに)
・仏教が数千年も廃れず、科学が発展した時代でも役割を担えるのはなぜか(川島さんに)

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