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  • 執筆者の写真石塚

薬と薬剤耐性について知ってほしい。

更新日:2019年2月11日

インフルエンザ、かなり流行ってますね。


いま話題のゾフルーザ(一般名:バロキサビルマルボキシル)ですが、薬剤耐性が一定程度の割合で出現しています。


薬剤耐性のインフルエンザウイルスは、遺伝子検査によりウイルス内部のアミノ酸配列に変異がみられるようです。


A(H3N2)、いわいるA香港型に対しては、21人に対して2人に薬剤耐性株が検出されたようです。治療中に耐性化したと考えられます。割合としては9.5%です。検査した数(21人)は少ないですが無視できない数値ですね。小児はもう少し耐性化する割合が高いとのデータもあります。


ゾフルーザの「一回飲むだけ。休むのも一日だけ」というメッセージはかなり強力なので急激に広まっていますが、効かないーってことがあるかもしれませんので、落ち着いて対処しましょう。


これまで使われてきたタミフルやリレンザなどは「ノイラミニダーゼ阻害剤」という種類で、体内の細胞内で増えたインフルエンザウイルスを細胞外に出るのを阻みます。


ゾフルーザの方は「キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害剤」という種類で、細胞内でインフルエンザウイルスが増えないようにする働きがあります。


ゾルフーザはそもそものウイルスが増えないようにするので、ウイルスが消えるまでの時間が短くなりました。


ゾフルーザ 24時間程度 タミフルが 72時間程度


しかし、症状がでている期間は、それほど変わりないので、ゾフルーザを飲んで無理するのはやめましょう。


昨年はインフルエンザ治療の選択肢がもう一つ増えました。それはタミフルのジェネリックです。


1治療あたりの薬価は、


ゾフルーザ 4789円(40mg) タミフル 2720円(5日分) タミフルのジェネリック 1360円(5日分)


↑ これの1割から3割負担。


となっております。


うーむ。どれが良いのか。

値段も考慮した上で、医師に相談しましょう(笑)


下記は国立感染症研究所へのリンクです。 -------------------- 全国地方衛生研究所と国立感染症研究所では、ノイラミニダーゼ阻害薬のオセルタミビル(商品名タミフル)、ザナミビル(商品名リレンザ)、ペラミビル(商品名ラピアクタ)およびラニナミビル(商品名イナビル)、キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬のバロキサビルマルボキシル(商品名ゾフルーザ)ならびにM2阻害薬のアマンタジン(商品名シンメトレル)に対する薬剤耐性株サーベイランスを実施している。 --------------------



その後、日刊ゲンダイでも記事にしてもらいました。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/246320?fbclid=IwAR1doVXZ1QsQEe3f94AB8OgrSzLQmm-3WmOIc3jXzXxuc7LY5Q6UkJsXHC0



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