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  • 執筆者の写真石塚

相場観、ナラティブ、倫理の根っこは近いところにある。

更新日:2019年1月8日

本日は事務局を担当している湯川塾の47期の第二夜。テーマは「ティール型からDAO型へ 技術が変える企業・組織の未来」。


塾の冒頭は湯川さんのニューヨークレポート。「Transtech Transformative Technology 2018」に参加した模様を伝えてくれました。


マズローの欲求段階の上位3レイヤー「愛と所属、自尊心、自己実現(自己超越)」の領域。テクノロジーの進歩とともに、コンピュータと人が調和しながら、をこのレイヤーと調和していく人が増える。そして、その市場規模は3兆ドルとか。。。。 


そして本論。


本日はダイヤモンドメディアの武井さん。


まず面白かったのは、ダイヤモンドメディア株式会社は上場できないというところ。正確には今の株式市場での上場を目指していない。上場にはコーポレートガバナンス・コード(上場企業が守るべき行動規範を示した企業統治の指針)の遵守が必要になる。このコードはHierarchy(ヒエラルキー)型の組織になることが求められ、担当者と責任を明確にしていく必要がある。


しかし、ダイヤモンドメディアこの方向性には進んでおらず、分散型・非階層型クラスター的に社員の人たちがつながっている。従来的な縦型の従属関係は存在せず、財務情報を含む社内の情報がすべてオープンにされ、最適な時に適切な会議をして、判断できる人が判断をしている。この運用になっていくためには、かなりの時間がかかったようだけど、いまは自律的に運用がされているという。そして、ダイヤモンドメディアのようないわゆる非中央集権型の組織形態でも資金調達ができるような市場を作ることを目論んでいるとか。 うーむ。なるほど。このような金融市場ができたら、面白いことになってくるなあ。


武井さんは社会の幸福度の定義、その最大値、富の再配分のための税制の矛盾、いろいろなポイントから会社の仕組みを研究している。そして、それを今の組織で実行している。実体験から語られる言葉はやはり強い。特にダイヤモンドメディアが強い不動産都市開発の具体的な事例を交えて語ってくれました。あと、いろいろな国の税制についても詳しかった。今日は制度と組織論だったけど、情報マニアなのだ。


武井さんは、メタ認知能力、空間把握能力、多面的にとらえる能力がめちゃくちゃ高い。自己開発が済んだ後の組織論はエゴ無き合理性なのだ! その観点から組織を認知していく人たちがあつまると、自然と自立型になるのだなーと実感した。


市場や相場観が市場より以前の制度、家族、文化、宗教、政治、直感的合理性、単一的合理性にどのような影響を及ぼすのか、逆にこのような旧来の制度があるから市場や相場観が成り立つのか。それとも再形成されていて、形を変えたものがすでにあるのか、これから再形成されるのか、そのタネはあるのか。 相場観、ナラティブ、倫理の根っこは近いところにある。真善美の善の領域の形成過程を考える上でとても刺激になった。



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ポエム1

内に潜んでいた希望の能力が外に出てきたので、オレは変わる。 失望や絶望から逃げなくとも、それをキャッチした上で生きていける。 人が好きになる。 何かを始める時の、最初のポジショニングが、どこか分かった。 ただこれらは予感の世界なので、罰や倫理や死を身体で受け止めていく。 すごく簡単に言うと、オレは泣き止んだ。

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