柏のサービス付き高齢者住住宅 銀木犀(ギンモクセイ)さんで、VR認知症体験会を取材しています。
アルツハイマー型で視空間認識に異常がある方と、主治医の話を基にしたストーリー体験でした。
当事者目線では、3階建てくらいの建物の屋上の端にいる状況で、横にいる優しそうな女性ヘルパーの方が笑顔で「大丈夫ですよー、イチ、ニ、サンで降りましょうー 」と言ってくる。そして追い討ちをかけるように、斜め後ろの男性ヘルパーの方が「私が支えるので大丈夫ですよー」と言ってくる。
おいおい こいつら俺に飛び降りろと言ってるのか?
しかも笑顔で・・ くーーー
サイコ野郎じゃん 怖えよ
しつこいなー 嫌いになるぞー
早く家に帰りてー ってなりました。
第三者から見ると車から降りるだけなのに、なかなか降りようとしないってことに見えるようです。
当事者感覚としては「大丈夫ですよ」と言わないで「どうしたんですか?」と聞いてほしい。「怖い 降りれない 一回座る」とか言うと思う。
この一人称体験は一つの想像性の源泉として大きな経験値になる。一人称体験をした人としない人ではケアに差がでそう。
当事者感としては、喋って自分の世界を分かってもらうことに諦め感が強くなってくるだろうと思う。やっぱり「どうしたんですか?」と聞いて欲しいし、言葉じゃないところから察して欲しいと思えてくる。
言葉以外での安心を得る方法がこれから発達しそうな予感。
記事にしますー
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