本日は「社会起業塾イニシアティブ2018レビューミーティング」に参加しています。参加者は何らかの社会的な問題に気づいた人たち。社会システムにおける問題点やビジネスのタネはすでに顕在化している。それをどのようにビジネスに展開するかを揉んでいます。
自分が問題点の当事者である場合は客観性がでにくく、収益を構造化することが難しい場合がある。それは感情が働いて、同じ境遇の人からは費用を取りにくいと考えたり、仲間がいたら満足して我慢に走る場合があるからだ。でも実は運営に関しては冷静さが必要だ。お金を払ってでもサービスを受けたい人はたくさんいるのだ。
今回のミーティングの目的は、自分のビジネスモデルと問題点をピッチして、他者との対話を通して外から眺めてみることである。この時に、外部からの意見にたいしてマネジャー視点、経営者視点で話を聞くことが重要だ。
その練習をすることで、当事者的な感情的なところを抑えて、客観的に仕組みを考えることができるようになる。
当事者だから気づくことがあり、当事者性から離れることで実行できることがある。そこができるようになると一気に事業が進む。
自分が参加している組織の問題点は、「組織を育てられる人材の育成」が不足しているということが課題だとわかった。組織の育成に関しては株式会社でもNPO法人でも関係ない。組織作りのプロになるためには、冷静さと強さを身に着けることが必要だ。
マネジメントといえばドラッカーだがw。ドラッカーはこのマネージャーについて「組織の成果に責任を持つ者」と定義している。とパラパラ本から引用しようと思ったところで、ダイヤモンドメディアの武井さんがマネジメントについてまとめていたのを気づいたので、引用させていただきます。ありがとうございますー。
マネジメントの本質的な3つの役割とは(武井浩三さん)
http://ur0.link/Pkpx
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■マネジメントの本質的な3つの役割
1.目標の設定
2.短期と長期のバランス調整
3.資源の最大利用
■マネジメントの立ち位置
上と下をつなぐ。経営意思を実行に浸透させる。
横をつなぐ。部署を超えた優先順位の調整。
■マネジメントの責任
成果を出すこと
■マネジメントのプロセス
1.ストーリーメイキング
2.ポジショニング(設計)
3.キャスティング(担当アサイン)
4.実行
5.効果測定
6.継続的改善
7.新たな一手の継続的模索
■マネジャーの資質
「真摯さ」
ドラッカーはこの1点を特に強調している。
しかしそれ以外に武井が考える能力が1つある。
「統合力」
つまり、散らばったものに秩序を与える力です。
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そして武井さんは マネジメントと経営は違うと語ります。
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ただ、武井はこんなことを考えています。
マネジメント ≠ 経営
マネジメントは、経営ではない。
マネジメントを翻訳すると「管理」です。
管理は経営ではない。
じゃあ、経営とは何か。
「経営」 by goo辞書 http://urly.fi/5k8
未熟な私が言うのもなんですが、私は信じています。
経営とは存在理由であると。
会社が存在する確固たる理由、目的を生み出すことこそが経営そのもの。
そしてそれは、「実(じつ)」が伴わないといけない。
行動なき理念は存在しえない。
1.企業ビジョン(目的)
2.事業ビジョン
3.目標・マイルストーン
4.計画
5.実行
これらに一貫性を与えることが経営であり、
それを効率的合理的にするために補助する役割がマネジメントである。
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今回の会ではIIHOEの川北さんは事業運営を「自転車の前輪と後輪」に例えていた。
前輪が経営で、後輪がマネジメントだ。それってクリエイティブ・デザインも同じじゃん。ということで、あらゆる現象の構造化に関するフローを再認識したという会でしたー あざーす。
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