昨日、友人の山下さん主催の「柏まちなかカレッジ 図書館まつり」にに参加しました。
まちなかカレッジとは、校舎も教室も、教壇も、黒板もつかわず、まち全体をカレッジと見立て、カフェや飲食店、公園、学校や公民館を有効に活用しながら、地域の身近な人とエネルギー交換するような活動のこと。
すでに8年間の活動履歴があり、いままでに300回以上の講座が開かれて、延べ3000名以上が参加しています。(講師は30名以上、お店は75カ所以上を利用)食、農、美術館、工芸、歴史塾など、色々な企画があるのですが、今回はその中でも図書館をテーマにしたものでした。
※柏まちなかカレッジ(山下洋輔さんのブログ) http://y-yamasita.com/kashiwa-machinaka-college
昨日、参加しておいて、さっきブログを読んで、ようやく温度感が分かったw。
まちなかカレッジは、いま課題解決の領域で話題になっているフューチャーセンターという概念ととっても相性が良い。フューチャーセンターとは、図書館やコミュニティセンターの発展版ともいえるもので、企業、政府、自治体などの中長期的な課題を、地域住民によるオープンな対話、イノベーションなどを使って解決していく方法を実践する場のこと。
フューチャーセンター一般的に、図書館のような知のデータベース、研修スペースや学習スペース、ミーティングスペースなどで構成されるようです。
そして、議論のやり方は「未来はこうならいいなー的な映像イメージ」から、そのイメージに現実を近づけていくためには、どういった課題と解決方法が必要かを洗い出していく方法論のフューチャーセッションを使ったりする。
そんな「まちなかカレッジ」。今回は「図書館まつり」だった。出展者(市民)は自分の貸したい・貸してもよい本を持ち寄って、その本のどのあたりがよいのか書評を簡単に借りたい人に語る。貸出には貸出通帳を使って、自分の本を貸し借りできる。そして、本を返す時にはちょっとした感想が共有できる仕組みになっている。
山下さんは まちなか図書館のメリットをこのように語ってくれた。
・ただ借りるというのではなく、人間関係が作れる。 ・貸出者の語りが入ることで、思いもよらぬ本や人との出会いがあること。 ・どのような条件で貸借するのか。当人同士で決める面倒さが逆に面白い。 ・お金ではやり取りできない「思い」を見つめなおせる。
普段はまじわらない人たちが、知を媒介して繋がっていく。私は2冊借りました。借りた二人はすごい読書家。私の知らないことをたくさん知っていて、借りるときに少し話をするだけでも、かなりの刺激になりました。
後半は「コミュニティ・ミュージアムへ」の著者である佐々木秀彦さんと対談形式のトークセッションでした。僕は、平均寿命の延び、人口動態の変化(高齢化率)による暇な時間の増加、経済の停滞による「拡大・成長」を信奉する人生の喪失について問題提起をしました。知のフューチャーセンターには、経済以外の価値観を楽しめる機能、大人でも遊べる機能が必要なんじゃないかなーと感じました。
そして、最後は飛び入り参加した柏市長が図書館の建て替えに関するお話しを少ししてくれました。これは何かすすみそうだぞー。
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