「中古スマホにSIMを入れる」って言われると、何のこっちゃ、ムズーイと思う人が多いかもしれません。
日本の中古スマホの流通は2%程度で世界的な中古流通と比較すると激烈に低いです。それはdocomo、au、SoftBankなどの窓口で買ったiPhoneなどのスマホを各社が自社の通信しかできないようにしているからです。
しかもスマホを月割りで買うことになり、その月賦販売が2年や4年縛りで、その間はずっとその通信会社のサービスを使う流れにさせられています。
スマホを一社の通信サービスしか使えないようにしていることを「SIMロック」と言います。これが通信料を下げられない一つの要因になっています。
しかし、本来はスマホ本体と通信会社というのは独立しています。スマホ自体は、どの通信会社でも使える仕様になっているのです。スマホが一社の通信サービスしか使えないようにしている状態を解除することを「SIMロック解除」と言います。
この「SIMロック解除」ですが、au、SoftBankのiPhoneを購入している人は購入から101日、docomoは100日たてば、購入者のみが「SIMロック解除」できるようになりました。しかし、窓口に行くか、各社のウェブサービスから操作しないといけないため、SIMロック解除していない人もかなり多いです。
中古品として流通しているスマホははどうでしょうか。中古スマホはすでに購入者の手を離れているので、SIMロック解除することはできないのです。通信会社に問い合わせしても購入者じゃないと無理という対応です。中古スマホの販売価格は同じ型のiPhoneなどですと、通信会社が決まっているモノに対して、SIMフリーは1万円程度高く売られています。
SIMロックは通信会社がユーザー確保のためにやっていることで、企業の利益確保の大事な戦略となっているようですw
このような流れに対して、中古スマホでもSIMロック解除が義務化される動きが出てきました。その動きを作っているのが総務省も参加している「リユースモバイル関連ガイドライン検討会」です。
この検討会の目的は「消費者が安全に安心してリユースモバイル端末を利用できる世の中をめざします」と掲げられています。 なんと心強いことでしょうw
検討会のロードマップによると下記を含むガイドラインがそろそろ公開されるようです。
・ 中古端末の SIM ロック解除を求めるガイドラインへの対応 ・ 中古端末に関する民間の取組の後押し ・ 盗品等に関する迅速かつ明確な情報公開
結論としては、SIMロックなんかするなよな、最初からロックなしで、いつでも通信会社を変えられる市場にしてくれー。おや、ちょっとづつそうなってきたかもーってことです。
中古のiPhoneを3万程度で買って、格安SIMを入れて、毎月の払いは4000円程度になる時代でございます。
「モバイル市場の競争環境に関する研究会」 リユースモバイル関連ガイドライン検討会
http://www.soumu.go.jp/main_content/000592090.pdf?fbclid=IwAR30Vrt6KTAvuQGkYdckJw4D9ZmK-07CgHfTTEYH78q79I0T6UYetYANNN8
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