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  • 執筆者の写真石塚

「テクノロジーの進化がもたらすレギュレーション維新(NCC2018)」

NCC2018を取材中。今年のテーマは「テクノロジーの進化がもたらすレギュレーション維新」


薬事法による規制は再生医療に適していないし、クリニカルデータの分析をするにあたっては新たに規制をしないと個人情報が漏れまくる。要は使われるデータが、誰が何のためにどの様に使うのかということを想定して、制度をリブートし続けて、変化がおきたら対応するというのが理想なのだ。


まず、制度を変えてくれないとイノベーションが起こせないという話もあるが、少しでも制度をはみ出すと社会から白い目でみられるとか、会社から怒られるとか、そういう恐れによってイノベーションが起きないという議論は日本ならではの別次元の話だろう。


現在のレギュレーションは、人が、社会が困ると想定されたから設定されたはずだ。だから、レギュレーションができた背景にはイノベーションのヒントがあるのだ。


個人的に思ったことは、理性を養うには批評が必要だ。このNCCも批評活動の一つの表現形態だ。理性的であった上でクリエイティブであれということが意識されたMeetingだった。


理性的を通過するために、いったん邪魔になるのは共感や感情的すぎるという領域で、そこをメタ化できる技術っていうのは、レジリエンスだったり、エンジニアリングだったり、哲学だったり、身体性だったり、そういった経験値によって相対化してから、もう一度感情を取り戻し、構想力でもって、詩人になれってことが良く分かった。


理性を養うことによって、社会との距離を置いて、共感とは違う意味での、リスクがありながらも信頼するという行為ができるようになる。それは社会との距離感をとるために必要なことだ。



▼メモ ・既存のものを守るっていることが、不作為でいることになってしまっている。サンドボックスや特区によって、イノベーションを疎外しないようにしたい。(中原さん)

・日本では生命倫理の研究が強いとは言えない。Face To Faceの議論が少なすぎる。倫理は最終的に一般の人々が決めるべき。もっとタウンミーティングなどを増やしたい。(石井さん)

・家族ではリスクでないものが、個人だとリスクになったりする。逆に、個人ではリスクでないものが、家族だとリスクになったりする。レギュレーションの線引きにとって一番わかりやすいたとえ話。

・アメリカでは大学意味なし論が進んでいる。進化論を信じな、温暖化を信じな、そもそも科学を信じない人が増えている。(伊藤さん)

・越境データ問題をどう解決するのか。個人データ処理ルールの調和との問題をどうするのか。執行体制、協力体制を構築するのは当たり前。スマホビジネスの世界、アップルやグーグルと契約するということは、アメリカ的な個人情報、データの扱いになっている。医療や社会保障の領域は世界的なルールに慣れていない。例えば遺伝子解析などを海外の会社に依頼したりすると、日本の法執行が及ばない世界になっていくこともでてきてしまう。(鈴木さん)

・GDPRはデータが一つに集められている汎用機を前提に作られている。すでに世界中にばらまかれているデータは消せない。この問題はどうするか。私は住基ネット反対だった。ソーシャルセキュリティ番号で犯罪が起きているのにもかかわらず、そもそも人間が読める11桁の番号を使う技術がない。人間が読めない番号にすればよいと思う。(伊藤さん)

・臨床試験のフェーズ2の成績がよくても、フェーズ3で効果が伴わない場合がある。それらの試験を分析したFDAの論文「22 Case Studies Where Phase 2 and Phase 3 Trials Had Divergent Results」。その原因の一つにフェーズ2では明らかにならなかった毒性が、フェーズ3で示される場合があった。これを乗り越えるためには、有害事象がでない化合物を選択することが必要になる。(IC50:生化学的阻害作用の有効度50%、毒性がでない化合物を選択するのに必要な値)。PRATIK SHAHさんのプロジェクトでは、過去試験のデータを学習済みの機械学習アーキテクチャによって、IC50の候補をピックアップするシステムを構築している。



▼資料系 ・情報通信技術(IT)戦略本部 - 首相官邸 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it/index.html

・サイバーセキュリティ基本法案 http://www.shugiin.go.jp/…/…/gian/honbun/houan/g18601035.htm

・官民データ活用推進基本法の概要 https://www.kantei.go.jp/…/hourei/pdf/detakatsuyo_gaiyou.pdf

・AIネットワーク社会推進会議 http://www.soumu.go.jp/main_so…/kenkyu/ai_network/index.html

・人間中心のAI社会原則検討会議 http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/humanai/index.html

・内閣府 生命倫理専門調査会 http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/life/lmain.html

・日本経済再生本部 > 未来投資会議(第8回) 配布資料 「レギュラトリー・サンドボックス」の創設について https://www.kantei.go.jp/…/keizaisaisei/mi…/dai8/siryou3.pdf

・未来投資戦略2018(素案)概要 https://www.kantei.go.jp/…/miraitoshikaigi/dai17/siryou3.pdf

サンドボックス制度の活用と、縦割り規制からの転換  サンドボックス制度を政府横断的・一元的な体制の下で着実に推進  既存の縦割りの業法による業規制から、サービスや機能に着目した発想で捉え直した横断的な制度への改革を推進

・東大政策ビジョン研究センター 安心して暮らせる活力ある長寿社会の実現を目指して http://pari.u-tokyo.ac.jp/publicatio…/policy090220_ver6.html

・2018年5月19日 個人デ―タ保護分野における情報過多の中の情報空白 堀部 政男 https://www.dekyo.or.jp/kenkyuk…/data/7th/20180519_doc03.pdf ・個人情報保護委員会 http://www.ppc.go.jp/

・「22 Case Studies Where Phase 2 and Phase 3 Trials Had Divergent Results」 https://www.fda.gov/…/ReportsManualsF…/Reports/ucm535541.htm




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ポエム1

内に潜んでいた希望の能力が外に出てきたので、オレは変わる。 失望や絶望から逃げなくとも、それをキャッチした上で生きていける。 人が好きになる。 何かを始める時の、最初のポジショニングが、どこか分かった。 ただこれらは予感の世界なので、罰や倫理や死を身体で受け止めていく。 すごく簡単に言うと、オレは泣き止んだ。

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