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執筆者の写真石塚

「シリーズ 土方巽を読む」シアターPoo

土方巽を見て思うことは、「これは全部自分のことだ。なんて恥ずかしいんだ」という感覚だ。


力あるものだけがイノセンスを守れる。そしてイノセンスは自然と共鳴し存在を呼び起こす。みんな子どもだった。いや今も子どもだ。子どもを忘れた人は、まずは自分を信じることが重要なのだ。


シアタPooで行われた土方巽の朗読会。今日は窒素が浮かび上がってきた。窒素はドイツ語ではStickenシュティッケン(窒息させる)と Stoffシュトフ(物質)を組み合わせて Stickstoffシュティクシュトフ と呼ばれている。日本語「窒素」はここからきている。


英語名「nitrogenナイトロジェン」は、ギリシア語の νιτρυν(硝石の意)と γενναο(「生じる」の意)に由来している。


酸素の方が役立つと思いがちだ。だから窒素に気づくのがおくれた。窒素は燃素の研究の過程で発見された。しかし地球上の空気の約78.08 %を占め、ほぼ全ての生体物質中に含まれ、生物にとって必須の元素である。


また窒素はイナズマにも付着しており、発光に寄与して大々的に世界に変化を知らせてくれる。


土方巽の『病める舞い姫』とは 直感的に窒素的だと感じた。地球上の物質を認識するために必要な幼少期の記憶とセンスとメタファー。意味が対峙したり一方が逃げたり、マジとシャレが入れ替わりながらグルグルグルグルやっている。


「耳から入った音が口から旅に出ていくようなことはなかった」 それは食い過ぎの窒息死に近い。


私とは私と肉体の私である。




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